たぶん4~5年前の話なんですけど、Webライターの仕事を本格的に始める前、この仕事をするにあたっての夢や希望をメモに記していました。
そのメモを久しぶりに見つけたんですが、Webライターとして成功したいという強い思いや必死さが一つ一つの言葉から伝わってきて、この数年間のことが走馬灯のように頭の中を駆け巡りました。
今日はメモの内容をここに記しつつ、いったいその夢や希望は叶ったのかどうか、今の自分と照らし合わせてみたいと思います。
Contents
駆け出しWebライターの夢
Webライターを始めたばかりの頃の私は、介護福祉士として訪問介護のヘルパーをしていました。もともと介護の仕事がやりたくて、当時、介護の登竜門のひとつだったヘルパー2級の資格を子どもの入園に合わせて取得したのです。そこから、いくつかの施設や訪問介護で介護の経験を積んでいました。
しかし、訪問介護に従事していたころ、ヘルパーが一気に数人やめてしまうという事態が発生。その影響で、当時ヘルパー仲間の中では比較的若かった私は、四肢麻痺やALSといった要介護度5の利用者さんを多く担当することになってしまいました。
しばらく奮闘していたんですが、疲労が重なったせいか前々から調子のよくなかった腰痛がさらに悪化し、仕事に行くのに痛み止めが必須となる事態に……。
そのことがきっかけで、「この仕事を長く続けていくのは無理かも……」と思い、その後の紆余曲折の末にWebライターという職業と出会ったのでした。
将来の夢をしたためたそのメモは、ある程度Webライターの情報を集め、まさにこれからクラウドソーシングでライターに挑戦していくタイミングで書いたものだと思います。
メモに書かれていたのは、次の内容でした。
- Webライターになりたい
- クリエイティブな仕事をしたい
- 人に共感される文章を書けるようになりたい
- 社会に認められたい
- フリーランスで仕事したい
- 子どもを大学に行かせるための資金を稼ぎたい
- 家族旅行に行きたい
- パパと楽しく幸せに暮らしたい
- ヘルパーの仕事はもうやめたい
そして、「Webライターになりたい」という夢については、次のように書いています。
- 自分の書いた文章で収入を得られるなんて夢のよう
- 自慢できることが他にない
- 自分のスキルで収入を得たい
- 誰でもできる仕事ではなく私しかできないことをしたい
- ライターとして向上したい
なぜWebライターなのか?
- 文章を書くのが好き、得意
- 昔からよく人に褒められた
- 読書感想文で何度か賞を取ったことがある
- 文章を通して自分を表現できるから
- 自分の思いや考えを世の中に発信したい
- 人から共感してもらえる文章を書きたい
Webライターの仕事をする目的は?
- 収入を得る
- 子どもを大学へ行かせる
- クリエイティブな活動をする
- 仕事で満足感を得られる
- 自分のスキルでお金を稼ぐ
その時は思いつくままダーッと箇条書きにしたので、重複している内容もありますし、とにかくWebライターの仕事に夢を膨らませているのが伝わってきます。「この仕事ができれば自分の願いはすべて叶う」とでも思っているような勢いに、我ながら苦笑…。Webライターの仕事をする=自己実現、夢の成就、というような感じでしょうか。そんな必死な当時の自分を思うと、すこし気恥ずかしくなります。
夢は叶ったか?
そして肝心の「夢は叶ったのか?」という点ですが、一つずつみていきたいと思います。
【Webライターになりたい】
これは叶いました。今現在、Webライターとして継続的にお仕事をいただいてます。
【クリエイティブな仕事をしたい】
これはどうなんだろう?
当時の私は、ライターの仕事がクリエイティブなものだと思っていたんですよね。でも、実際のWebライターの仕事はちょっと違います。クリエイティブというと無から価値を生み出したりその人の個性が滲み出たりするような仕事のイメージがありますが、Webライターはそうではないんですよね。
案件にもよりますが、あまり自分を出してはいけない記事も多いし、淡々と事実のみを綴っていくような記事もあるし、自分の個性はあまり関係ないような仕事が多いです。たまに、自分の経験や思いを綴るコラム記事を書かせてもらえることもありますが、ほとんどはクリエイティブとは無縁ですね。
まぁ、そうはいっても文章には知らず知らずのうちに自分のクセや特徴が出るものなので、それも個性の一部だとすれば、クリエイティブという括りに入らなくはないのかもしれない。でも自分的には、あまりクリエイティブな仕事をしている自覚はないです。
【人に共感される文章を書けるようになりたい】
これは今も日々目指しているところです。でも自分ではわかりづらい…。自分は満足していても、読む方がどう思うかはまた別なので。
ただ、長くこの仕事を続けていると、読者の方の反応を知る機会もあります。それによると、共感してもらえることもあれば、反論もあるという感じですかね。とくにヤフーニュースに記事が転載されると、ヤフコメで叩かれることもあり気持ちが凹んでしまうこともしばしば。最近は慣れましたが。
共感も大事ですが、読者の方の役に立つ記事を書くことが何より重要ですね。
【社会に認められたい】
世の中には有名ライターや、次から次へと依頼が舞い込む売れっ子ライターも大勢いますが、私はそういう人たちとは真逆の場所で地味~に働いています。「社会に認められたい」と書いていますが、これは別に社会的に有名になりたいとかいう意味ではなく、結局は自分の周辺、つまり家族や親しい友人など近しい人に認めてもらえさえすれば、自分としては十分なんです。
そういう狭い世界でいえば、もう4年もWebライターの仕事を続けていて、有名企業のオウンドメディアでの記名記事もそれなりにあり、開業して個人事業主として働いている今の私は、堂々と自分の職業を名乗り目に見える形で実績を示すことができます。なので、自分の中ではこの点はクリアかなと思ってます。
【フリーランスで仕事したい】
フリーでやってます。これもクリア!
【子どもを大学に行かせるための資金を稼ぎたい】
これは正直、私よりオットの稼ぎによるところが大きいので、あまり貢献している気はしません…。でも、毎月の塾代(これがけっこうかかる…)や学校関係の費用はほぼ全額私の収入から支払っているので、教育費に貢献しているのは間違いありません。
【家族旅行に行きたい】
Webライターの仕事が忙しくなってきたことと、子どもの受験で旅行どころじゃなかったことで、実はここ数年まともに家族旅行に行かれてません。下の子の大学受験が終わったら、お祝いと息抜きをかねて家族全員で旅行したいな~と思ってます。
【パパと楽しく幸せに暮らしたい】
これ、Webライターと関係ない(笑)
結婚している以上、夫婦が仲良くないと幸せとはいえないと思うので、楽しく幸せに暮らすための努力をしつつ、自分の世界も大切にしていきたいです。
【ヘルパーの仕事はもうやめたい】
ライター2年目あたりで介護の仕事は退職しました。なかなかすんなりと辞めさせてくれず苦労しましたが…。ライター専業になったことで、ものすごい開放感を得られました。
最後に
こうしてみてみると、全体の半分くらいしか夢は叶っていませんが、「Webライターになりたい」とか「フリーで働きたい」とか「ヘルパーの仕事を辞めたい」とか、自分の立ち位置に関する重要な部分はだいたい叶っているので、上出来ではないかなと思います。
たぶん、当時の私にとってすごく大事だったのは、あとの部分で繰り返し出てくる「自分のスキルで収入を得る」ということなんですよね。まぁ介護の仕事だってちゃんと介護福祉士の国家資格を取って人の役に立つ仕事をしていたんですから、同じことなんですけどね。でも自分のやりたかった「文章を書く」という仕事でその夢を叶えたかったわけなんです。まさか自分の書いた文章でお金をもらえるなんて、この仕事を始めるまでは信じられませんでしたから。
Webライターになりたいという夢も叶って、十分なお金も稼げて、実績もできて、今は申し分のない状況で仕事ができています。最初は報酬がすごく安いし、面倒な仕事やクライアントとのトラブルもあって心折れそうにもなりましたが、挫けずに仕事を続けてきた過去の私、よくがんばった(笑)
メモが見つかったおかげで、初心を見つめ直すことができました。夢が叶ったといっても、まだ何にも知らない頃の私が頭に描いていた夢に過ぎず、今はまた別の夢を持っていたりします。今後はこの新しい夢に向かって、日々奮闘したいと思います。
それではまた!